XL-Desk

The smart dumb analogue console.

A modern twist on the classic analogue studio console.

XL-Desk はクラシックなアナログスタジオコンソールに現代の香りを加えた、新しいアナログコンソールです。

XL-Desk は、DAW を中心としたスタジオでアナログコンソールの持つ高音質や利便性を必要としていつつも、DAW コントローラーとしての機能やフェーダーオートメーションを必要とはしていないレコーディング・ミキシングエンジニアのために設計された、新しいハイブリッドスタジオのスタンダードとなるコンソールです。

XL-Desk は多くの部分で伝統的な 24入力 8出力のアナログコンソールではありますが、非常に魅力的な機能を数多く持っています。

20 のチャンネルストリップは 16 のデュアルインプット・モノラルチャンネル (メインの入力と DAW リターンとを切り替えられます)、
4 のステレオチャンネルという構成で、1-8 のモノラルチャンネルには SSL 独自の VHD マイクプリを装備しています。
18 ある 500 フォーマットスロットはお好みのプロセッシングやマイクプリをマウントして使用できます。そのうち Mix A バスに直結されている 17/18 スロットには SSL ステレオバスコンプレッサーが標準装備されます。また 500 ラックの電源は独自のハイスペックなものを内蔵しています。

4 系統のステレオミックスバス ( Mix A, B, C, D ) があり、Mix B, C, D は Mix A にサミングできます。 それぞれのバスとチャンネルは 500 フォーマットスロットにアクセスでき、それぞれにそれとは独立したインサートポイントを持ちパッチベイを経由しての他のインサート機器と切り替え または 同時使用が可能です。全てのチャンネルはダイレクトアウトを装備しており、ステレオリターンとミックスバスは ステムを DAW へと簡単に戻すことができます。

2 系統のモノラル Aux 出力と 2 系統のステレオリターン入力が装備されており、全てのチャンネルにある Cue ステレオバスセクション (パンとレベルコントロール付き) はトラッキング時にヘッドフォンミックスを作成するために使用できます。

ミックスダウン時には、モノラルチャンネルに立ち上がっている DAW リターンを "CUE ST" バスに送り さらに Mix A バスにサミングすることで、16 メインフェーダー + 16 CUE ST 入力 + 4 ステレオチャンネル合わせて 40 入力をサミングできます。 (さらにステレオリターンやインサートサミングなどを併用すると 50 系統以上の入力をサミングできることになります。)

さらに、完全装備のモニタリングセクションはベースマネージメント機能 ( 3 セットのステレオモニターアウト + サブウーファー ) を持ち、フォールドバック A, B はそれぞれ独立したトークバックとビルトイン・バックトークマイク入力 + クラシック・コンプレッサー回路 (独立したダイレクトアウトも装備) を実装しています。

XL-Desk Front Shot
XL Desk

Channel Strips

XL-Desk はコンパクトでありながらクラシックな SSL のチャンネルストリップにある機能を全て搭載しており、多様なプロダクションの要求に応えられるコンソールです。

XL-Desk は 20 チャンネルストリップを実装しています。最初の 16 チャンネルはデュアルインプット・モノラルチャンネルで、トラッキング時にはメインの入力と DAW からのリターンとを切り替えることができます。残りの4チャンネルはステレオチャンネルです。

チャンネル 1-8 は VHDマイクプリを装備しています。チャンネル 9-16 はライン入力ですが、500 フォーマットモジュールをマイク入力として使用することもできます。各モノチャンネルはそれぞれの 500 フォーマットモジュールにアクセスでき、かつそれとは別に通常のインサートポイントも装備しています。(4つのステレオチャンネルは 500 フォーマットモジュールにはアクセスできず、インサートポイントもありません)

全てのチャンネルはプリ/ポストフェーダーを切り替えられるダイレクトアウトを装備しており、加工した素材群を簡単に DAW へ送ることができます。全てのチャンネルには ±20B のトリムコントロールが装備されており、例えば VHD プリのあるチャンネルでは VHD で歪ませた大きな出力のレベルをコントロールしてチャンネルに送ったり、500 フォーマットモジュールへの送りレベルのコントロールに使用できます。また位相反転スイッチも用意されています。トリムコントロールの横には3色の LED が装備されインプットレベルを表示します。XL-Desk のメータリングスケールは +24dB と +18dB とで切り替え可能です。

各チャンネルには CUE ステレオセクションがあり、レベルとパンのコントロール、プリ/ポストフェーダーの切り替えスイッチが装備されています。トラッキング時にはこれらのうちひとつをヘッドフォンバスに送るなどして使用します。

モノチャンネルには ALT スイッチがあり、CUE ST セクションの入力をリアパネルの ALT 入力に切り替えることができます。これにより ALT 入力からの信号を CUE ST セクションを通して Mix A にサミングすることも可能です。つまり 16 のモノチャンネルで 32 系統をミックスできます。

各チャンネルは2系統のモノ Auxセンド (グローバルにプリ/ポストフェーダーを切り替えられます) と2系統のステレオリターン (リターンにはダイレクトアウトがあり DAW に送ることもできます) を装備しています。

また各チャンネルにはパン/バランスコントロールポットと4系統の Mix バスに送るためのスイッチがあり、正確にレベルコントロールできる 100mm ストロークのフェーダーを装備しています。

XL Desk Mix Busses

Mix Buses

The magic of an SSL console x 4

SSL コンソール4台分のマジック

XL-Desk は SSL Duality と AWS の開発チームによって開発されており SSL の SuperAnalogue™ コンソールと同等のオーディオクオリティーを実現しています。SSL コンソールによって産み出された無数のヒットレコードの背景にある分解能、クリアさ、パンチといったサウンドの本質を XL-Desk は受け継いでいます。

SSL コンソールの音質の秘決はミックスバスにあると言われています。しかしひとつのバスではいつも足りません。多くの著名なエンジニア達は複数のミックスバスをパラレルにあるいは素材や機材のためのサブグループのために組み合わせて、ユニークな方法でサウンドをコントロールし、創造してきました。こうした工夫やアイディアはミックスを Good から Great へ変える大きな力となっています。

XL-Desk は4系統のミックスバス、Mix A, B, C, D を持っています。Mix A はマスターバスとしてファイナルステレオミックスを出力できます。Mix A は専用の 100mm ストロークフェーダーを持っています。Mix B, C, D はそれぞれ独立したレベルコントロールを持ち、Mix A にサミングできます。4つの全てのミックスバスは DAW へ送るためのダイレクトアウトを装備しており、個々にステレオインサートポイントと 500 フォーマットラック 9-16 スロットへアクセスできるポイントを持っています。

XL-Desk VHD Pres

VHD Pre's

XL-Desk はチャンネル1-8 の8チャンネルモジュールに SSL オリジナルの VHD マイクプリアンプを内蔵しています。
VHDプリはクリーンな SSL レコーディンググレードのサウンドのみならず、Dualityで高い評価を受けている VHD回路をシグナルパスに挿入できます。VHD (バリアブル・ハーモニック・ドライブ) 回路は完全なアナログ信号回路で豊かなハーモニックディストーションを発生させます。VHD 回路はインプットゲインの上昇にあわせて2次から3次までの倍音歪みをシームレスに発生させ、素材に付加して豊かなサウンドを産み出します。 低めのインプットゲインでは柔らかい真空管のテイストやトランジスターのエッジ感を付加し、ゲインを上げていくことでより強力な歪み感を産み出し、強烈なトランジスタ・グランジサウンドを実現します。VHDプリは多様なサウンドを作り出すことができる便利なスタジオグレードのマイクプリです。SSL 伝統のウルトラクリーンなサウンドから柔らかなあるいは完全にイカれた歪んだサウンドまで、あなたのマイクプリに対するイメージを変える新しいサウンドを提供します。

※ Duality はそれぞれ独立した2つのマイクプリ (SuperAnalogue™マイクプリ と VHDマイクプリ) を装備していますが、XL-Desk では VHDマイクプリの回路を採用しています。

XL-Desk Channel 500 Slots

500 Format Slots

A 500 format rack, built into your SSL console

500 フォーマットラックを SSL コンソールに内蔵

理想のサウンドに到達するために、様々なメーカーの様々なアナログ機材を組み合わせ、異なるキャラクターのサウンドを混ぜ合わせています。ポピュラーなモジュール製品 "500フォーマット" には豊富なアナログプロセッシングモジュールが様々なメーカーからリリースされています。XL-Desk は 18 の 500 フォーマットモジュールをマウントできるスロットを装備しており、これらのモジュールを自在に組み合わせてコンソールに組み込むことができます。あなたの好みのサウンドを SSL コンソールに組み込み、手の届くところで操作できます。XL-Desk の 500 フォーマットラック部分はコンソールとは別に専用の電源を装備しており、他の多くのスタンドアローン 500 フォーマットラックとは異なり充分に余裕のある容量の電源により、様々なモジュールの組み合わせでも安定した動作を実現しています。SSL で互換性を保証することはできませんが、30 を超えるモジュールの組み合わせにおいて問題のないことを確認しています。

XL-Desk の 1-16 のモノモジュールはそれぞれのスロットに "500" インサートボタンを介してアクセスできます。4つのステレオチャンネルは 500 フォーマットラックにアクセスできません。スロット 17 と 18 は Mix A バスに直結しており、専用のステレオミックスバスコンプレッサーとして使用するよう設計されています。XL-Desk はこのスロットに 500 フォーマットラック仕様の SSL Gシリーズバスコンプレッサーモジュールを標準で実装しています。この SSL Gシリーズコンプレッサーモジュールは新しくサイドチェインに HPF を装備しています。4系統のミックスバス Mix A, B, C, D はスロット 9-16 (ステレオペアとして使用) の各モジュールにアクセスできます。(チャンネル 9-16 から同時にアクセスすることはできません) スロット 1-16 のモジュールの入出力はコンソール背面の D-Sub 25pin コネクターから接続します。つまり 500 フォーマットラック部分は XL-Desk の各チャンネルストリップの 500 インサートセンド/リターンとは直接接続されておらず、スロットを空で出荷する際にはジャンパーケーブルも共に出荷されます。これにより、500 フォーマットラックの系統にパッチベイを介在させ、複数のモジュールをチェインするといった多様な運用を自在に実現できることになります。また同様にこの接続によって XL-Desk 内のスロットに実装した500フォーマットモジュールをスタンドアローン機材のように扱うこともできます。 また 500 フォーマットラックはステレオモジュールにも対応しています。モジュールの実装前にラック内部のリンク設定を変更し隣り合った偶数奇数スロットでステレオとして動作します。

XL-Desk Monitoring

Monitoring

Comprehensive monitoring and communication

包括的なモニタリングとコミュニケーション機能

プロフェッショナルな音楽制作環境においてモニタリングは最も重要なことのひとつです。
XL-Desk は数々の便利な機能とともに SSL の経験を踏まえた Superanalogue™ クオリティーのモニタリングセクションを持っています。モニター回路は3セットのステレオモニター (Main, Mini 1, Mini 2) と SUB (LFE) 出力という構成で、フロントパネルのボタンマトリックスによって個々のレベルを個別にコントロールします。

SUB 出力はベースマネージメント機能を持っています。"SUB" が押されているとき、ベースマネージメント回路は LR の信号をサミングして 80Hz の3次 LPF へと送り SUB から出力すると同時に2次 HPF が選択されたモニターの LR に働きます。XL-Desk のベースマネージメントはインテリジェントで、どのモニターセットで SUB が ON されていたかを記憶します。

モニターソースは Mix A、独立した External 入力 (コンソール背面)、iJack (フロントパネル)から選択でき、Mono ボタンによりモノラルにフォールドダウンします。モニター SUM ボタンはこれら3つのソースを任意にサミングして聞くことを可能にします。大きなモニターレベルコントロールポットと付随する DIM ボタン (レベルコントロール付き) と CUT ボタン、そして AFL のレベルコントロールが装備されています。

パフォーマーとエンジニア・プロデューサーとの間でクリアでスムーズなコミュニケーションが取れることはクリエイティブな現場においてとても重要なことです。XL-Desk は独立したレベルコントロールとトークバック機能を持った2系統のフォールドバック (FB) を装備しています。FB A は CUE ST から送られ、FB B は Aux 1 から送られますが、各 FB のレベルコントロールの下にある MON ボタンを押すことでそれらのソースが一時的にメインモニターソースへと切り替わります。これはスタジオコントロールルームで聞いているミックスをライブルームにいるパフォーマーにすぐに聞かせられるなどとても便利な機能です。

トークバックマイクとトークスイッチ、レベルコントロールはフロントパネルに実装されています。リアパネルの DIP スイッチ設定によりトークスイッチをモーメンタリかラッチかに設定できます。またトークバックを FB 送りの音に加えるか切り替えるかの設定も可能です。Listen 機能によりライブルーム内にマイクを設けることでその音をモニターすることができます。XL-Desk の Listen 機能にはレベルコントロールと SSL 伝統の Listen Mic Compressor が装備されています。このアグレッシブなコンプレッサーはライブルーム内の大音量を抑えるためだけでなく、クラシックな80年代ドラムサウンドを産み出した回路として音作りにも有効です。このコンプレッサーにはコントロールは無く、ただあるがままにその出力を使用できます。

XL-Desk - Documents

SSL Studio Tools Brochure

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XL-Desk Owner's Manual

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XL-Desk Install Guide

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XL-Desk Recall Sheet

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