E-Series SL 4000 Channel Strip SL 611E TR

E Series Legacy

ひとつの伝説が誕生したのは1979年の後半でした。Solid State Logicの4000E マスター・スタジオ・システムの誕生はこれまでのレコーディング、ミックスに大いなる衝撃をもたらし、誕生からわずか3年足らずで、世界中のほとんどの主要なスタジオにはSSLの4000Eシリーズが採用されました。すべてのセッションデータを含むコンピューターディスクの持ち運びが可能となった現在では、移動後のコンソールセットアップもシンプルにでき、プロデューサーやエンジニアの活躍の場は世界規模に拡大しています。そのきっかけになったとも言えるものが、Eシリーズ・チャンネル・ストリップ(チャンネル・モジュール)です。

Eシリーズのチャンネルストリップ(チャンネル・モジュール)は他の同等製品の性能を圧倒する比類のないソニック・パフォーマンス能力を備えたデザインです。これは通常パッチで接続されネズミの巣のようになる状況を、広範囲のダイナミクスへ容易にアクセスするための入念に考慮されたチャンネルルーティングオプションや、EQプロセッシング・コンフィグレーションによってさらに高められています。

SSLはラージフォーマットコンソールにおいても、GシリーズからG+シリーズに発展する局面では様々なサーキットの見直しや改良を繰り返し向上を図っています。そしてそれらの当時の音質の微妙な違いを細部に渡り再現させるためSSL社の偉大なる財産といえるベテラン技術者たちが腕をふるいました。

Eシリーズサウンドの成功は、ドラム音のレコーディングで生じた急激な変化(全てのチャンネルにコンプレッサーやゲートを利用するようなった)が、きっかけといえます。サイドチェーン・トリガー機能を使用するとリズムトラックは活き活きとまさしくスピーカーから飛び出てくるようでした。そのような評判が広まり、そのクラシックSSLアナログ 'ゲート・アンビエンス・マイク' ドラムサウンドの評判も手伝って様々な進化と共に当時のデジタルリバーブメーカー各社の競争にも拍車がかかりました。

またSSL EシリーズEQは、ギターアンプのキー周波数バンドに即座にマッチすることもあり、アグレッシブなギターサウンドのポスト・パンク世代にも多く用いられるようになります。そのうえ著名なミュージック・レコーディング・スタジオやコンサートホールやヨーロッパのブロードキャスターへのSSLコンソールの導入によってその性能の高さは、より明らかなものとなりました。

その1980年代に製造された第一世代のコンソールに搭載されていたチャンネルストリップは、SSLのデザインアーカイブを徹底的に調査研究しそのサウンドを綿密に再現されたモデルのアウトボード、E Signature Channel (生産完了) として21世紀に再び登場しました。そのチャンネルストリップのDNAは現在、E Series X-Rack/Mynxモジュールに受け継がれています。